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「…わ…分からない…!!」
南沢も混乱していた。



カウントダウンは『0:50』で止まっている…







…ガタンッ!



「…なになに?!」
永澤が涙目を浮かべてキョロキョロとする…




カラカラカラカラカラカラカラ…




鎖がピンと張るとすべての牙を持ち上げた…




長瀬の頭と体も牙の先に刺さったまま持ち上げる…



その無惨な姿を見送るように4人は見上げた…




…グチャンッ!!


2メートル程の高さで体が牙から離れ、地面に叩き落とされた…





カラカラカラカラカラカラカラカラ…








………!!


「……は…はるなちゃん!!」

その声で新島が頭を上げると涙でグシャグシャになった顔が現れた。



「……う…うっ…うわぁぁあああん!!」

新島は永澤の顔を見るなり永澤に飛びついて泣きじゃくった…




ぎゅっと服を握る手が永澤の胸を打つ…





長瀬に刺さる前に落ちた牙は新島付近の空いていた場所に突き刺さっていたようだ…


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