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「………待ってください!?」
桜田がふとあることに気づいた。




「……なんだ?」
原田が煙を吐きながら振り向く。












「………犯人は裁判に出席している可能性はないでしょうか…?」





……………ッ!!!

桜田のその発言にくわえていたタバコを手に取る。



「………有り得なくもない…!…今回の裁判は裁判員制度による死刑だということもあってニュースに取り上げられて騒動にもなった……しかし…被疑者の背景については神崎の言った情報だけしか公開されていない…。…さらに言えば神崎が中心となって評議したなんてことはその場にいない限り分かるはずがない…!」
「…傍聴者などの人間がバラしたということも考えられなくもないですけど…犯人の耳にそんな早く行き渡ることは難しいと思います……!」
「……うむ…。確かに裁判があった日と神崎が死亡した間は2日しかない……。その間に『X』がゲームを仕掛けることを考えて、傍聴者として席にいた可能性は高い!!!』

『……しかも『X』の今まで裁いてきた者たちは、私たちがあまり耳にすることがない比較的事件として扱わないものばかりではないでしょうか…!…『X』はそんな民事間の事件を狙うとしたら…!」

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