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最後に入った永澤が扉を閉めると他の4人が驚いてこちらを振り返った。





「……あっ……ごめん……。……ここは…?」

誰もが「分からない」と言わんばかりに顔を横に振った。




部屋の四カ所にランタンのような灯りが壁に掛かっており、部屋を薄暗く照らしていた。



「……まるで書斎…みたいですね…」

新島の言うように、部屋は本棚やロッキングチェア、暖炉などが置かれている書斎だった…



「……暖ったけぇ~…!」

岡本のその声に一目散に5人は暖炉へと向かった。


「……火だ!!火が点いてる!!」
「…あったかぁぁい!!」
「……生き返るぅ…!」

暖炉には火が灯って部屋を暖かくしており、今までの緊張感を一時的に忘れさせた…

暖炉の炎に照らされた5人の表情に僅かな幸せが浮かんだ…



「……でも……なんで…?」


部屋の中心にはロッキングチェアとソファがあり、それに囲まれた低いテーブルには、ついさっきまで誰かがここで本を読みながら紅茶でも飲んでいるかのように、ティーセットと本が置かれていた…


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