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すると第3の扉からガチャンッと大きな音が聞こえ、その扉が僅かに開いた。
『………通過可能な時間はあと少ししか残されてない……天井が達すると自動的に扉は閉まってしまう……急いだ方がいい……!……………プツンッ…ザーーーー……』
再び砂嵐に戻った。
カラカラカラカラカラカラ…!
迫りくる天井を目で追う……
「……イャァァァァアアア!!!」
新島が一生懸命腕を振るっても手枷から手は抜けない…
手枷は新島の手首をピッタリ包んでいた…
「………と……とにかく…鍵を鍵穴に…!」
南沢がそう言うと永澤が我に返ったかのように鍵をポケットから取り出した。
「………これを……鍵穴に……」
………………!!
「……どうした!?」
永澤の異変に気づいて南沢が駆け寄る。
「………………か……鍵穴が…………
合わない…!」
「……えぇ!?」
確かに鍵穴はあるが縦長の穴が空いているだけで、各自が持つ『×』印の鍵ではハマらない…