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「………バカな!!…他に鍵はないぞ…!」
カラカラカラカラカラカラ…
そうこうしているうちに天井は扉まで残り30cmをきった…
「……イヤだ!!…助けて!!……助けてぇ!!!」
新島が永澤の着ているジャケットを掴み何度も揺する…
その度にジャラジャラと新島の手首にかかった鎖が音を立てた。
「………おいっ!ヤバいぞ!!……悪りぃけど先……行ってるわ…!」
そう冷たく言い放つと岡本は武本を連れて扉の先へ足を進めた。
「…………他に鍵穴は無いの?!」
永澤が半ば怒り口調で南沢に言う。
しかしどこを探しても鍵穴らしきものは見当たらない…
「…………ねぇ………
……罪って何…?」
「………永澤さん!!」
驚いて2人は永澤の顔を見た。
「……………………」
天井が20cmをきった…
ググググ……
バキッ!!
バリンッ!バリンッ…!!