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「……うわぁぁあ!!」
壁に掛かっていたランプが天井掛かって床に叩き落とされた。
部屋が一気に暗くなり、暖炉の炎と第3の扉から差し込む光で辛うじて互いの顔が見える…
「……早く言いなさい!!時間がないの!!」
「永澤さん…」
「いいから黙ってて!!」
永澤を止めることは難しいようだ…
「………どうなの?!」
「……………………」
新島は体育座りで顔を埋めたまま何も話そうとしない……
「………永澤さん!もうヤバいって…!!」
遂に残り10cmをきり、南沢が立ち上がった。
だが永澤と新島は硬直状態……
黙ったまま動こうとしない…
このままでは2人とも死んでしまう…!
カラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラ…
ガッ…!
「………ちょ…ちょっと…!」
「……もう無理です…!!」
南沢が永澤を持ち上げて扉の方へ駆け出した。