Find Love
2章 転機☀

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あたしはその日、ユキとカラオケで
ガルネク歌ってマックチキンを食べて帰った。

「マイ!ちょっとこっちに来な!」
でも台所に怖いのがいるよー、
ヤバいよー、静かに怒ったオカンだよーーー。
夕方にユキと話してた時の悪い予感が的中してますよーーー。

「え。夏期講習?」
オカンはあたしに塾のチラシをよこした。
「そうだよ。行きな。」
「行きなとか言ってるけど
アンタだって若い頃はバイク乗り回してたんでしょ」
「ああ?アンタわかってんの?
今は氷河期なんだよ!
バカで世の中渡ってける時代は終わったの!
甘くねんだよ!」
「でもおバカ系タレントとか今売れてるし……」
「あんなの10年後はAV出てる!」
オカンガン切れでヤバい。レディースすぎる。
もう塾に行くしかなさそうだ…
超最悪だ…

「来週から10時から17時までだから。
さぼったら小遣い抜きだよ」
ひー、あたしの夏休みどうなってしまうの…!
彼氏作って海とか行きたかったのに…!
てか塾とかねーわ!
あたし小学校の時の公文式も
中学の時の進研ゼミも途中で投げたのに無理っすわ!
今の高校も定員割れしてるとこに
無理矢理入ったよーなもんだしさー!
(少子化でラッキー♡♥♡)

あー超行きたくねえなー。
でもお小遣い抜きはキツいし、仕方ないんだけど!
結局、あたしは塾に通うことになってしまった。
しかも明日から。
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