イジ恋



「私が○○君にこけさせられた時……足から血が出て…私ずっと泣いてたんだ。そしたらかい君が急に来て……私のことおんぶして帰ってくれたんだ!」



「…………」



かい君は難しい顔をして聞いてる…もしかして…覚えてない?



「…俺、弥生の犬に噛まれた?その後……」



「うん!そうだよ!それでお母さんに手当てしてもらって…二人でケーキ食べて……すっごい楽しかったんだ。」



「…………」



「かい君が転校したとき…すっごく悲しくて…毎日泣いてた……。なんでかい君が転校したんだろ?○○君だったらって………最低だけど…毎日思ってた。」



「…………」



「でもさ、考えてみたら○○君がいたから私たち会えたんだよね。」



「え?」



「○○君がいなかったらかい君…私を助けてくれなかったでしょ?」



「…………だな。」



「かい君だけが○○君より強かったからね!」



「…あぁ」



そうだよね………
○○君がいなかったら…かい君は私を助けてくれなかった。



じゃぁ、どうしてかい君は………私を助けたんだろ?
もしかして…私を……好き?なんて……ないない!!
あつかましいよね…ばか。



でも、そうだったら嬉しいな……



< 35 / 61 >

この作品をシェア

pagetop