イジ恋
「そっか…弥生が行ってた学校お嬢様だったんだ…そりゃぁプライベートビーチ持ってるわ…」
なんて早苗の小言を聞き流しながら…私は海を見ていた。
本当人がいっぱい…。
でも、楽しそう!
海の家があるし……前は執事さんが運んでくれてたし……
「とりあえず!泳ごーっ!」
「あぁ!」
かい君と一緒に海に入る。
……今日、告白するんだ…かい君に……っ!
「つ、冷たいね!」
私は水に浸かって熱い頬を冷ました。
「だな。浮輪なくて大丈夫?弥生泳げたっけ?」
「え…?私泳げるよ…かい君一緒にプール習ってたけど…忘れた?」
「あっ………あぁ。そうだったな。一緒に習ってたな………忘れてたわ。」
「…うん。一緒にいっぱい泳いだよね〜!先生が怖くて…かい君毎日一緒に練習してくれて……」
「あぁ………」
「かい君?」
「昔の話はいいから!競争しよーぜ!」
「うん!」