ADULT CHILDREN
【第4章】

壊れた心

そんな大人の中には
私の父と母も含まれている。


中学3年になってからは家に帰らない日が続いて、その時はもうどちらが本当の家かわからないくらいになっていた。



そんなある日、後藤さんとその後輩がシンナーを手に入れるため出掛けていた夜の事だった。


シンナーがないみんなはタバコを吸ったり
テレビを見たりして後藤さんが帰ってくるのを待っていた。


私もただぼーっとテレビを見てて、そのまま寝てしまおうかとしていた時、別の部屋から大慌てで愛美がやってきた。



「ねえ!!誰か何かやったの!?外にすごいヒネ(警察)いるんだけど!!」



みんな慌てていた。
後藤さんがいない時に警察が来るなんて。


みんなベランダから身を隠しながら警察を確認した。


パトカーが4台に警察官が数人見えた。



「なんで急に警察がくんの…」



愛美がそう言った後
すぐにチャイムが鳴った。


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