ADULT CHILDREN
目が覚めた時、私はふかふかのベッドの上にいた。
いくつかのオレンジ色の照明が着いた薄暗い部屋。
音楽が流れていて
私はその部屋の中心にある大きなベッドに横になっている。
身体を起こすと枕元には電話とティッシュと沢山のボタンがある。
それにコンドームも。
「起きた?」
一緒にいた男の人達は部屋の隅に置かれているソファーに座っていた。
「はい…ここどこですか?」
「ラブホだよ。眠ってたから家わかんなくて」
「あ、すいません。」
「よく寝たね、もう6時だよ」
男の人が一人私の横に座った。
「6時って夕方の6時ですか!?」
「そうだよ」
「すいません!私…ごめんなさい!」
「いいよそんなに謝らなくて。それより家には帰れるの?家で何かあったんじゃない?」
「どうして知ってるんですか…」
私は、家の事なんてひとつも彼等に話していなかった。