ADULT CHILDREN
「まっいいじゃん。とりあえず何かしようよ」


話がそれた事でほっとした。


「無難にババヌキじゃない?」


一人の男がトランプをきる。



「あっちょい俺風呂入ってくるわ」



もう一人の男がそう言うと


「あっじゃぁおまえ入った後俺な」


「なんだよ、じゃぁ俺が最後かよ」



みんなが順番にお風呂に入っていく。


一人あがって一人。

また一人あがって一人。


ようやくみんながあがった頃、私はお酒が入ったせいか眠たくなり何度も欠伸をしていた。



「さえこちゃん眠たいなら寝てていいよ。」



煙草をくわえて言う男に軽く頭を下げる。



「すいません、じゃぁ少しだけ。」


ベッドに入り彼等に背を向けて眠りについた。

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