ADULT CHILDREN
すると追い掛けてきた母は私の胸ぐらを掴んで体を揺さぶる。


「おまえはこれだけしてやったのに何の不満があるんだ!!学校行かせて飯も食わせてやってるだろ!!私は親として完璧にしてるのにどうしておまえはそんな子供に育ったんだ!!」


近くにある母の目を冷たく睨みつけた。


「なら世の中誰でもお金さえあれば子供でも子供を育てられますね。」



そう言うと母は私の髪を掴み床に倒す。


「なんだその喋り方は!!人を馬鹿にするのもいい加減にしろよ!!」


また殴られる…―――


外へ逃げようとした。

でも母に服を掴まれ動けない。



「また警察沙汰にして恥をかかせるつもりか!?どこにも行かせるもんか!!」



母に馬乗りになられ飛んでくる手から腕で顔を守る。


母はしばらく叩いて気が済んだのか諦めたのか、立ち上がり息を切らした。


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