ADULT CHILDREN
祖母が作ってくれた沢山のおにぎりを気持ちが悪くなる程食べた。



「なんでそんなにお腹が空いてるの?昨日夜食べなかったの?…あ、またお母さんと喧嘩でもした?」



祖母は優しく笑って言う。



祖母に言いたかった。

本当の事を。


でも祖母は母の母。


私が母の事を悪く言ったら嫌われてしまうかもしれない。


信じてもらえないかもしれない。


祖母が傷ついてしまうかもしれない。


そう思うと言えなかった。


本当の事なんて。



「うん」


「ご飯はちゃんと食べなさいよ?成長期なんだから。大きくなれないわよ」



祖母は優しい。

いつも私を見ていてくれる。


どれだけ祖母に救われただろう。


私の人生に祖母という人がいてくれて本当によかったって
心からそう思った。

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