ADULT CHILDREN
【第6章】
契約
朝目が覚めた時、一人で眠っていたはずの私の隣には紗枝が眠っていた。
枕元にある時計を見ると朝の10時……
遅刻だ!
そう思ったけど
すぐ我に返った。
学校には行かないんだった――――
自分は行かないけど、紗枝は行くかもしれないからと紗枝の肩を叩く。
「紗枝?10時だけど学校行かなくていいの?」
「…うん?」
完全に寝ぼけた返事。
「紗枝!遅刻するよ!?」
少し声のボリュームを上げて言うと紗枝は重そうな瞼を開く。
「さえこは行かないの?」
「私は昨日行かないって言ったじゃん」
「じゃっ紗枝もやーすもっと…」
紗枝は寝返りをうち私に背を向けて枕を抱きしめた。
枕元にある時計を見ると朝の10時……
遅刻だ!
そう思ったけど
すぐ我に返った。
学校には行かないんだった――――
自分は行かないけど、紗枝は行くかもしれないからと紗枝の肩を叩く。
「紗枝?10時だけど学校行かなくていいの?」
「…うん?」
完全に寝ぼけた返事。
「紗枝!遅刻するよ!?」
少し声のボリュームを上げて言うと紗枝は重そうな瞼を開く。
「さえこは行かないの?」
「私は昨日行かないって言ったじゃん」
「じゃっ紗枝もやーすもっと…」
紗枝は寝返りをうち私に背を向けて枕を抱きしめた。