ADULT CHILDREN
行く宛てもない。


お金ももうあと少し。


お腹空いたな。




――――――どうしよう





駅から宛もなく歩いていると、大きな広場に着いていた。


人は誰一人いなくて私だけ。


横一列に列ぶベンチのひとつに座った。



こんなんじゃ駄目だ――――



私はやっぱり一人じゃ何もできない―――――




紗枝に電話しようかな―――



でも迷惑にかけちゃうし―――――――



ずっと迷っていた。



やっぱり

体売るしかないのかな―――――



そんな時、後ろから声をかけられた。

< 255 / 719 >

この作品をシェア

pagetop