ADULT CHILDREN
「何してんのー?」



うるさいマフラーの音。

それに負けじと大きな声。



私に声をかけてきたのは車に乗った男2人。



私は無視して歩き出した。


けど、彼等は私の歩幅に合わせながら車を走らせ着いてくる。



「ねぇねぇ何歳?遊ぼうよー!一人?」


無視しても、一方的に話し掛けてくる。


私が道路沿いに出て反対側の道路に移動すると、今度は車から降りてきて話し掛けてくる。



「なんで無視すんのー?ねぇじゃあ番号教えてよー」



歩いても歩いてもしつこく着いてくる。



「ねぇねぇ」


「…遊びません」


「えーなんで?なんで?彼氏いんの?」



また無視して歩いていた。



すると今度は私の目の前に立ち塞がる。



「お、可愛いじゃん!ねぇ遊ぼうよ。暇なんだよね、俺達」


道を通してくれない事に腹がたった私はつい睨みつけてしまった。


「しつこいんだけど」


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