ADULT CHILDREN

バイト初日は土曜日。


そのお店は店長によると数多くあるチェーン店の中でも業績が悪いらしく土曜日でも暇だと言っていた。


確かに忙しくはなかった。


お店の流れを一通り教えてもらい、自己紹介をする。


完全に偽者で出来ていた事や、夜働いていた癖からか、少しブリッコになっていたと思う。


従業員は全部で30人程。


男の人の方が断然多く、女の人はパートさんと私を含めても8人だけだった。


中でも若い女の子は私以外に3人しかおらず、高校3年の子が2人と大学生の私のふたつ年上の人だけ。


それでもその3人はもう働いて長いらしく、中でもその高校3年生のうちの1人は自分がボスだというオーラが全快だった。

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