ADULT CHILDREN

はじまりは鈴木と吉田の二人が私を無視しだした事からだった。


無視なんて事には慣れていたが、仕事を教えてもらえなかった事には困った。

そこで私はもう一人の木山さんや、男の子に聞いていた。


すると言ってくる言ってくる。



「ぶりっこしてんじゃねーよババァ」


「さっさとやめろよ」



私が振り向いて顔を見ると逃げていく。


他にも制服を隠されたり、財布がなくなったり。


子供じみたイジメばかりが続いた。


それでも私は毎日二人に笑顔でおはようと言っていた。

負けるものかと思って絶対にそれをやめなかった。


きっと、そういうのが気に入らなかったんだろうと思う。


中々懲りない私に、今度は聞こえるようにみんなに「今日からさえこ無視ね」と伝える。


みんなは鈴木が怖いのか、言われた通り私を無視した。


でも、鈴木と吉田に隠れて話かけてきたり、二人がいない日はみんな普通に私と話していた。

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