ADULT CHILDREN
何度も繰り返し、ジョークではないのかと確かめてくる佐藤さんに何十回と頷いて見せた。





私にはこの人しかいないと思った。


この人しか、私を扱えないとも思った。







佐藤さんがいない生活を想像する事はできなかったのに


佐藤さんとの未来を想像する事はできた。




一緒にいるだけで幸せという事。


人を信じようと思えた事。


人を好きなる喜び


愛される幸せ



大切なものを教えてくれて


失くしたものを取り戻させてくれたのは


すべて佐藤さんという人がいたから。



佐藤さんとなら永遠を見れる気がした。




幸せにしてもらうだけじゃなく


幸せにしてあげたい。



この人となら何があっても乗り込えていける。



そんな自信があった。




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