ADULT CHILDREN
父はお茶に手をつける事なくゆっくりと口を開き始めた。


「もうお母さんにも言えなくてな…」



それはそうだ。


前回の借金はすべて母が返してしまったのだから。

次にしたらなんて言われるかどころではない。



「それで誰に借りてるの?」



とりあえず現状を把握しようと私は落ち着いて聞いた。






消費者金融から全部で250万。

そして残りは




「…それどういう事…?」


聞き返さないわけにはいかなかった。


信じられなかった。

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