ADULT CHILDREN
けれど、終わりは新たなはじまり。


父と母の間に挟まれる生活が始まった。



母は精神的ダメージを受けたせいか私へのやつあたりがまた以前のように大きなものとなった。



「おまえのせいだ」



「あんたが言ってくれてたら」



「あんたはお父さんの味方だから」



そう言われたことがどれだけ辛くて泣いただろう。




そのストレスから連夜病院へ行く事になっても母には何も言わなかった。



彼女には人の傷みがわからないから。


彼女にとっては、彼女は悲劇のヒロインだから。

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