ADULT CHILDREN
「お姉ちゃんなんだから」
毎日、何をしても何を言ってもこう言われた。
その言葉はどこの家庭でも何気なく出てくる言葉なのかもしれない。
だけど母が私に言うそれは、私にとって大きな圧力だった。
いい子にしなさい、我慢しなさい。
ほんの少しでも親に甘える事が出来ていたなら、それはただその時だけの我慢で済む。
だけど、24時間甘える事を許されない私にとってはあなたは子供でいてはいけないと言われたような物で、
まるで存在自体を否定されたような気持ちになった。
どうすればお母さんは褒めてくれるのだろう。
どうすればお母さんは私を認めてくれるのだろう。
どうすればお母さんは
私を愛してくれるのだろう。