ADULT CHILDREN

その日からコウからの電話が頻繁になった。

学校が終わったとか、今から寝るとか、些細な事ですぐに電話をかけてきていた。

そのうち毎日電話するのが当たり前になって、一週間に一度は会っていた。

プリクラを撮りに行ったり、コウの家に行ったり。


そして夏。
ちょうど私の誕生日にコウの住む隣町で花火大会があるから一緒に行こうとコウからの誘い。


断る理由なんてなくもちろんＯＫした。


花火大会当日は本当に幸せだった。


コウは自分の友達に私を紹介する。

付き合ってもいないのに、まるで彼女のような扱いだった。


祖母が誕生日プレゼントにと買ってくれた浴衣を着て来た私を何度も褒めてくれたりもした。


一緒に花火を見て屋台をまわり、本当に楽しすぎて
自分の誕生日なんて事を完全に忘れていた。