ADULT CHILDREN
「じゃぁそろそろ帰ろっか?」


話しているうちに花火も終わってしまっていた。


「はいよ」


コウは立ち上がり手を差し伸べて、私は当たり前のようにその手を掴んだ。



引っ張られて立ち上がったと同時にコウは私を引き寄せ抱きしめた。



「付き合ってくれるよね?」



そう聞かれたから



「もう付き合ってるよ」



そう返すと、コウは体を離して私の両頬を両手で挟んでぐっと引っ張り軽いキスをした。



「誕生日おめでと!」



バス停まで手を繋いで歩く。



友達としてじゃなく、彼氏彼女として。



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