You are Loved by me.
「昨日の人…?」

「えっ?」



まさかと思って、あたしは窓から身を乗り出した。

うっすらと見えるような気がする長身。

あたしは教室を出て、昇降口へ向かう。
嬉しさのあまり、上靴のまま出てきてしまった。

全速力で、向かう。



「はぁ…はぁ…っ…」



門の周りに近づくと、昨日の長身は結構目立った。



「っ…はぁ………あのっ…!」



思いきって、声をかけてみる。
案外、小さい声だと思って出した声は、結構大きかったようで。

辺りが一気に静まる。



「あ…いた。」



沈黙を破ったのは、祐樹に似た人。
あたしを見つけると、女子軍団を掻き分けて、こちらに向かってくる。



「…ちょっと来い」

「へ?あ、ちょっ…!」



あたしの腕を一気に引っ張っていく。

ズルズルと引きずられてる、あたしとしては…女子の視線が痛かった。

てゆーか授業は!?
< 11 / 11 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop