あまいの。
「………………えっ」
…びっくりした。
イインチョー、顔真っ赤にして固まるねん。
ほんと真っ赤。
多分触ったら、ジュッて音したと思う。
なんかその顔見たら、俺の中のスイッチがポチッて入ってもて。
「なに赤くなっとん?」
「─────!?」
「ほんとに俺のこと好きなんや?イインチョーのくせに」
イインチョーの腕つかんで、前に引き寄せた。
イインチョーの真っ赤になった耳が、俺の口元に近づく。
イインチョーは固まったまま。
いつもの真面目な、野蛮な人たちとは関わりませんオーラがなくて。
「…好き?」
触れるか触れないか、耳元でささやいた。
イインチョーが震える。
そろそろ突き飛ばされる頃かな。
ふざけないで伊佐見くん!!とかって眉をつり上げて。
イインチョー怖いからなぁ。
そう思ったとき。