Life Get Of Past
「ル、ルイス様?」
ルイス達はあれからフォッグ城下の郊外を休み休み抜け、フォッグ城下とツツジ集落やスピナッチ町の間にある長い長い畔道を歩いていた。いつの間にか、時間も明け方になっていた。
「ごめん、イオン。でも、付いて来て貰うから」
「僕は貴方専属の家来です。貴方の命令ならば、従うまでです」
付いて来る間に、イオンはきっちりと意思を固めたらしい。本当は今でも連れ戻したいのだろう。しかし、ルイスの決意の重さ、そして自分が付いて行けば少しは安心だろう、とルイスと同じくイオンは腹を括った。
「それから、今から敬語なしな」
「敬語なし、ですか?」
突然の申し出に、イオンは戸惑ってしまう。一方、ルイスはイオンが戸惑うのを予測したかのように、冷静に頷く。
「うん。これから、長い旅になるからさ」
「長い旅……」
長い旅――もう、屋敷には帰って来ないという意味だろう。ルイスの決心の深さは、軽いものではない。
ルイス達はあれからフォッグ城下の郊外を休み休み抜け、フォッグ城下とツツジ集落やスピナッチ町の間にある長い長い畔道を歩いていた。いつの間にか、時間も明け方になっていた。
「ごめん、イオン。でも、付いて来て貰うから」
「僕は貴方専属の家来です。貴方の命令ならば、従うまでです」
付いて来る間に、イオンはきっちりと意思を固めたらしい。本当は今でも連れ戻したいのだろう。しかし、ルイスの決意の重さ、そして自分が付いて行けば少しは安心だろう、とルイスと同じくイオンは腹を括った。
「それから、今から敬語なしな」
「敬語なし、ですか?」
突然の申し出に、イオンは戸惑ってしまう。一方、ルイスはイオンが戸惑うのを予測したかのように、冷静に頷く。
「うん。これから、長い旅になるからさ」
「長い旅……」
長い旅――もう、屋敷には帰って来ないという意味だろう。ルイスの決心の深さは、軽いものではない。