Life Get Of Past
「ではルイス様。私と一緒に、ソレイユの屋敷までご一緒に……」

「だが、断る!」

 エイミーの隙間を付いたルイスはイオンの手首をそっと掴み、エイミーの言葉達を交わしながら闘技場を後にした。それはそれは、エイミーがルイスを止める時間が無い程の速さで。

「ちょっと、ルイス様!」

 引き止めようとしたが、ルイスは完全に無視の無視。イオンもエイミーと関わりたくないのか、ルイスの行動に従う。

 エイミーは追いかけようとしたが、既にルイスとイオンは見えなくなっていった。見えなくなると、エイミーは諦めざる負えなかった。そして小さな溜め息を吐くと、辺りを見渡しながら呟く。

「ノエル、どういう事ですの? 話が違っていますわよ?」



 
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