流れ橋
教室の中は、むせかえるような暑さだった。
今日受けたテストも、たぶん赤点はとらないだろう。

わたしは、それで満足だった。

テストも終わり、わたし達は、学校を後にした。

昨日は、田中くんの元彼女とこの場所でケンカしたっけな。

「そういえば、元カノ今日見ないね。」わたしは、朋子に行った。
「昨日は、突然現れて大変だったよね。今日は、大人しくテスト受けたんだよ、きっと。」朋子は、手で自分を扇ぎながらいった。

「あれから、まだ一日しかたってないよ。時間の流れがつかめない。」わたしは、いった。

「藍子、昨日一日でいろんなことありすぎたもの。私さ、考えたんだけど、昨日電車のホームで叫んだでしょ。私ら、あれ、まずかったかな。」朋子がいった。

「あ、あれ。来るならこーいのこと?」わたしは、思い出しながらいった。

「それだよ。なんか、変なの呼んじゃったかもしれないよ。藍子、霊感強いから。」
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