流れ橋
姉は、フフフと笑って、またテレビを見はじめた。

さてと、時計を見ると、午前0時をまわったところだった。

あまりの時間のはやさに驚きながらも、わたしは、急いでお風呂に入りにいった。

それから、30分くらいで風呂から上がると、髪を乾かさないまま、わたしは、二階の自分の部屋に上がっていった。

この暑さだもの。髪なんて、すぐ乾くだろう。

部屋に入ると、早速わたしは、押し入れを開けることにした。この中のどこかに卒業アルバムを封印してあった。

しばらく、押し入れを探してみると、ガムテープでグルグル巻きにされたダンボールを一箱見つけた。

これだ。わたしは、急いで取り出すと、はさみでガムテープを切りだした。

頑丈に、テープで巻いているため、なかなかダンボールの蓋が開かない。しばらく、悪戦苦闘の結果、やっと開いた。

中をのぞいてみると、確かに卒業アルバムが入っていた。
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