流れ橋
わたしは、ベッドに倒れこんだ。

天井を見つめていると、虫の音が聞こえてくる。

あの時、電車の中で偶然出会ってから、いろんなことがあった。

もし、あの時、目を合わせてなかったらどうなっていたかな。

わたしは、ずっと物思いに耽っていた。

それから、明日最後のテストがあることを思い出し、わたしは、重い腰を上げて、椅子に座った。

朋子から、まだ連絡は、来ていない。

「ま、いっか。明日、学校で会えるんだし。ここは、数学に集中しよう。」
わたしは、気合いをいれて、机にすわりなおした。
< 187 / 201 >

この作品をシェア

pagetop