流れ橋
わたしは、覚悟を決めた。

姉のいうとおりかもしれない。もっと、気楽に考えよう。

朋子の恋を応援しようと決めたではないか。わたしは、自分にいい聞かせてみる。
これは、ひとつの試練。
神様が、きっと苦手なものから逃げるなって忠告したのかもしれない。

当日は、地元であるから、上田も来ているかもしれない。

わたしと田中俊が一緒にいるところを見たらなんて、思うだろう。

きっと、びっくりするだろうな。

上田は、このことを知らないような気がした。

それなら、いいではないか。

わたしは、覚悟を決めた。そして、朋子に言った。

「わたしも、花火大会一緒に行くね。」
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