流れ橋
流れ橋
朝の5時。

「ワンワン。」蘭ちゃんの吠える声で、わたしは目が覚めた。

ベッドをから窓の外が見えた。

明るく澄みきった空が広がっている。雲一つなかった。

わたしは、ベッドから起き上がり窓をあけた。

家の周辺には、水田が広がってみえる。

この時期、稲のきれいな緑色が太陽の光に反射して本当に美しい。
ずっと、この家に住んでるけど、少しも変わらない景色だった。

遠くの道路には、サーフボードを乗せた車が走っているのが見えた。

こんなに朝はやく、海に向かっているのだろうか。

今日は、きっと、海は穏やかで波は、高くない。

「波、のれるのかな。」思わず、独り言をいっていた。

ふと、犬小屋に目をやると、蘭ちゃんがこちらをじっと見ている。
このところ、期末テストが近かったために、蘭ちゃんの散歩をさぼっていた。

そういえば、一昨日から隣のお姉さんは、風邪で寝込んでいた。
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