流れ橋
初日のテストが無事終わった。

今日のテストは、わたしの得意教科ばかりだった。

テストの途中、眠気に襲われるハプニングがあったが、鉛筆を手の甲にさしたり、髪の毛を引っこ抜いたりと、痛みでなんとか眠気を吹き飛ばした。

少々、自分に手荒いことをしてしまい反省するが、今回だけは、どうしても頑張りたい。自分に負けたくない気持ちでいっぱいだった。

そんな気合いが、わたしの体から放出していたらしい。

帰りのホームルーム１０分前。わたしは、トイレに席をたつ。

すると、後ろから肩を叩かれた。振り向くと朋子がいた。

「テストどうだった？藍子、肩から湯気がでてたよ。」朋子がからかう。

「冗談やめて。でも、今回は、赤点とるつもりないよ。」わたしは、朋子にガッツポーズした。

「もちろん、私も同じ。でも、藍子の気合いには負けるよ。鉛筆、手にぶっさしてるの見たよ。」

わたしは、変な汗をかいた。
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