流れ橋

この世の苦しみ

良いことにしろ、悪いことにしろ、ひとつ何かが起きると、まるで、どこからか、呼ばれたかのように、次々といろんなことが、同時にやってくる。

悪いことがやってきた。最悪のことが。

わたしは、大声で叫んだこともあってか、気分がよかった。

朋子と一緒に電車に乗って、駅で別れた。

なんでもこの後、朋子は、お母さんとお兄さんと駅で、待ち合わせして、ウナギを食べに行くらしい。

朋子のお兄さんは、ずっと腎臓が悪く入院していた。先週やっと退院して、今は自宅療養中だった。

久しぶりに一緒に外食することが楽しみで仕方ない様子だ。見ているこちらまで、嬉しくなる。

「お互いテスト頑張ろうね。」朋子がいった。
「うん。頑張ろうね。後でメールするから。」わたしたちは、手をふって別れた。

わたしは、いつも自転車に乗って家に帰っていた。
ちょうど時計に目をやると、12時をまわっていた。

そういえば、学校帰りにお使いを頼まれていたのを思い出した。
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