流れ橋
姉は、わたしの顔を見た。泣きながら、笑っている。
「うん。いいよ。何なら、流れ橋の上から、大声で封筒の中身読んじゃうよ。」わたしも笑う。
「何いってるの。それじゃ、罰ゲームみたいじゃない。」お姉ちゃんはいった。
「そうだよ。ひとりぼっちで、死のうとするからだよ。」わたしは、言った。
「お父さんも苦しんでたわ。病気のせいなのよ。」笑うのを止めて、諭すようにいう。
「病気のせいなのは、分かってる。でも、みんな同じように苦しんでた。」わたしは、叫びたかった。
「死ぬと全てが終りになるの?死んでも苦しみは、続くよね。楽には、なれないよ。きっと。」
「藍子。私もそう思う。だから、ひとりで死のうだなんて、絶対考えないでね。どんなに、この世が苦しくても。」姉がいう。
でも、思う。この世の苦しみから逃げることが出来なければ、どうすればいいの?
苦しみを抱えながら、それでも、生きていかなければならないなんて。
「うん。いいよ。何なら、流れ橋の上から、大声で封筒の中身読んじゃうよ。」わたしも笑う。
「何いってるの。それじゃ、罰ゲームみたいじゃない。」お姉ちゃんはいった。
「そうだよ。ひとりぼっちで、死のうとするからだよ。」わたしは、言った。
「お父さんも苦しんでたわ。病気のせいなのよ。」笑うのを止めて、諭すようにいう。
「病気のせいなのは、分かってる。でも、みんな同じように苦しんでた。」わたしは、叫びたかった。
「死ぬと全てが終りになるの?死んでも苦しみは、続くよね。楽には、なれないよ。きっと。」
「藍子。私もそう思う。だから、ひとりで死のうだなんて、絶対考えないでね。どんなに、この世が苦しくても。」姉がいう。
でも、思う。この世の苦しみから逃げることが出来なければ、どうすればいいの?
苦しみを抱えながら、それでも、生きていかなければならないなんて。