流れ橋
生きるのって、苦しい。わたしは、何も考えてなかった。ただ、自分のことばかり考えて。

涙が溢れていく。廊下に、ポタポタと滴が落ちる音が聞こえる。

それが、妙に廊下に響いて、わたしを悲しい気持ちにさせた。

そのときに、お姉ちゃんが、黙ってわたしの手をつないでくれた。
「二階に上がってみよう。一緒に封筒見てみようか。」



わたしは、黙ってうなづいた。
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