流れ橋
遺書
わたし達は、二階の階段を上がって両親の部屋に行った。
中に、入って見るとさっきと変わらないままだ。
「どの辺に、横たわっていたの?」姉が、緊張した声を出していた。
「この辺かな。ちょうど、仏壇の前くらいだよ。」わたしが、父がいた場所を指さした。
姉は、黙ってその場所まで行って、父と同じように仰向けに寝た。
そして、目をあけたまま天井を見ている。
「何やってるの?なんか見えるの?」わたしは、姉をのぞきこんで聞いた。
「別に。何にも見えないよ。ただ、いつもと変わらない。」そういって、姉は、しばらく横たわっていた。わたしもその横で、姉と同じように横になった。
それから、急に起き上がり、「確か、仏壇のとこだったよね。あれかな?」と仏壇の前にある封筒をとりに行った。
「それだよ。」わたしは、頷いた。
姉が、封筒を見つめている。封筒の表には、[みんなへ]とだけ書かれていた。
中に、入って見るとさっきと変わらないままだ。
「どの辺に、横たわっていたの?」姉が、緊張した声を出していた。
「この辺かな。ちょうど、仏壇の前くらいだよ。」わたしが、父がいた場所を指さした。
姉は、黙ってその場所まで行って、父と同じように仰向けに寝た。
そして、目をあけたまま天井を見ている。
「何やってるの?なんか見えるの?」わたしは、姉をのぞきこんで聞いた。
「別に。何にも見えないよ。ただ、いつもと変わらない。」そういって、姉は、しばらく横たわっていた。わたしもその横で、姉と同じように横になった。
それから、急に起き上がり、「確か、仏壇のとこだったよね。あれかな?」と仏壇の前にある封筒をとりに行った。
「それだよ。」わたしは、頷いた。
姉が、封筒を見つめている。封筒の表には、[みんなへ]とだけ書かれていた。