流れ橋
わたしは、2つのメールをひらく。最初のメールは、田中俊からだった。(こんばんは。お父さんのこと本当によかったです。有川もいろいろ大変だな。今、期末テストの最中だろ?僕もです。お互い頑張ろう。では、花火大会で。)
時間を見ると、午前1時3分だった。彼も昨日は、夜遅くまで勉強したようだ。そっか、この辺の高校は、今は、何処もテスト中だ。なんか、迷惑かけてしまって心ぐるしい。
それから、花火大会のことが気になる。

わたしは、やはり花火大会の件は断ろうと思っていた。

今は、行く気がしない。

次に、朋子のメールをひらいた。(何かあった?昼ぐらいに、藍子のところに救急車が停まってたらしいから。あとで、携帯に連絡ちょうだいね。)

朋子から、着信も何件かあった。心配をかけたようだ。朋子とは、いつも駅で待ち合わせをして一緒に学校にいっている。

後で、ゆっくり昨日あったことを話そうと思った。

それにしても、狭い町だった。
< 97 / 201 >

この作品をシェア

pagetop