流れ橋
救急車が音をたてて走ると、どう隠そうとしても、すぐに周囲に知れ渡ってしまう。そのうち、いろんな噂が飛び交い、近所のおばさんの質問責めにあうだろう。考えただけで、ウンザリする。
今年の夏休みは、家にいたくなかった。アルバイトでも探そうかな。わたしは、携帯を見ながらそんなことを、ぼんやり考えていた。
「何ぼんやりしてるの?学校は、間に合うの。」ハッと気が付くと、すぐ、後ろに姉が立っていた。
わたしは、急いで携帯をポケットにしまった。「じゃ、いってきます。」そういって、玄関を出ていく。自転車に乗り、ペダルをこぎだそうとしたとき、姉が、玄関からでてきた。
「ちょっと待って。藍子。」姉は、手に何か持っている。
「これ、あげる。テスト始まる前に飲むのよ。気分スッキリするから。」
何かと思ったら、ビタミンドリンクだった。
「ありがたいけど、面倒くさいよ。今、飲む。」そういって、わたしは、自転車に乗ったまま一気飲みをした。
今年の夏休みは、家にいたくなかった。アルバイトでも探そうかな。わたしは、携帯を見ながらそんなことを、ぼんやり考えていた。
「何ぼんやりしてるの?学校は、間に合うの。」ハッと気が付くと、すぐ、後ろに姉が立っていた。
わたしは、急いで携帯をポケットにしまった。「じゃ、いってきます。」そういって、玄関を出ていく。自転車に乗り、ペダルをこぎだそうとしたとき、姉が、玄関からでてきた。
「ちょっと待って。藍子。」姉は、手に何か持っている。
「これ、あげる。テスト始まる前に飲むのよ。気分スッキリするから。」
何かと思ったら、ビタミンドリンクだった。
「ありがたいけど、面倒くさいよ。今、飲む。」そういって、わたしは、自転車に乗ったまま一気飲みをした。