君のために


「1年後には、ゆかりともさよならかもね」
「中学からの付き合いぢゃん!!!大学も同じとこ行こーょ♪」
「あたしは就職希望!」
「まぢでぇ?!」
「拓哉と結婚するんだあ♪だから稼がないと!!!!」


そんな愉快な話を下駄箱でしていた。


「恵!校門で福岡高の人が呼んでるょ♪」

ソフト部の先輩が来て、そう言った。


「え?」
「彼氏?笑」


先輩は夏に引退した。
ニヤニヤしながら、校舎内に消えた。
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