君のために


「俺に謝ってどうなるわけ?今てめえが誤んのは俺の女と友達。」


「すみませんでした...」



女はあたしと、ゆかりの前で土下座をしながら言った。




「拓哉を奪ったあんたが憎かった。あんたのせいで、拓哉に振られて...文化祭で拓哉といるとこ見ちゃったから...」


女は泣き崩れて、もうあたしとゆかり、拓哉にも関わらないと誓った。



拓哉は呆れ顔でため息をちき、男を睨んだ。



「済まなかった。」



男はそれだけ言い残し、女を連れて逃げた。
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