君のために


文化祭の練習のこと。


「5組の中岡だよね?」
「あっうん」
「俺、1組の西島。」
「水泳部の」
「そーそー♪知っててくれたんだ!」



それはもちろん。


西島裕紀。
ゆかりの好きな人。


1年くらい、ゆかりは西島に恋している。



「ちょっと来て♪」



文化祭の小道具係になったあたしたちは、
その場を離れ、裏につれていかれた。
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