君のために


「彼氏いるんで、」


そう言っても、西島は抱きしめる強さを強めるだけ。



「だから何?その彼氏より俺は勝ってる。」

「勝てません!」




あたしは自分の全部の力を振り絞って突き飛ばした。



「福岡高校の奈古拓哉だろ?」

「なんで?知ってんの?」
「ふっ」


西島は花で笑った。
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