君のために
ガタガタ震える足と、
カチカチに固まった肩を一生懸命動かして向かった先は、

西島君のところ。



「OKだったらメールする!NOだったら慰めてね」「はぃょっ」



ゆかりは1度も振り返らずに、水泳部の部室へ向かった。





その背中がいつもよりたくましくて、
ずっっと諦めないで想い続けたゆかりが、
大人に見えた。
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