君のために


観覧車―――


「拓哉って、本当に彼女いないよね??」


「はっ?なんで?」


「いたら、まずいぢゃん」

「お前さ〜、俺のこと好きなの?」


「はっ?馬鹿ぢゃん!!!!有り得ないからっ」


「だょなっ」



他愛も無い会話が楽しくて時間を忘れた。


だけど拓哉の寮の門限は7時。
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