マーメイド
その時、大きな波に揺られ海へ落ちてしまったのだ。
落ちるときに気を失い、海の底へと静かに飲み込まれて行く時、不意に温かい感覚を覚えて目を開くと同い年くらいの女の子が目に入ってきた。
大きなブルーの瞳、長くしなやか髪、幼いながらもまるで天使みたいな子だと薄れ行く意識の中で思った…
< 3 / 4 >

この作品をシェア

pagetop