難恋



数分たった今。あたしは泣き止み気持ちも落ち着いてきた。

「蓮汰?もう大丈夫だから離していいよ?」

「…。」


返事がない。あたしは蓮汰にきつく抱きしめられてるため抜け出せないし 顔を見ることもできない。

ただ 頼りに なるのは会話だけ。

「蓮汰?」

あたしはもう一度蓮汰の名前を呼ぶ。


すると

「俺はまだこうしてたい。」


と一言いっただけ。

あたしは 何故か分からないが ずっと蓮汰に抱きしめられていた。


< 17 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop