難恋
「寒っ…」
朝方の外は 肌寒かった。 でも あたしはすぐ 部屋に入ろうとは思わなかった。
だって 街がすごく 綺麗だったから…
朝方の街はいつもの 夜の光の宝石のような街よりも綺麗
薄暗くて… 少しあかるい空に照らされてすごく新鮮な感じ…。
「綺麗…。このまま時間がとまったらいいのに…」
あたしはつぶやいた。
だって こんな綺麗な街を 手放すのはもったいない。
そして なにより…
あいつのことを 忘れたいから…。
時がたてば やがて 記憶が薄れていくと思うケド この景色を見ながら 忘れたいから…。
それからしばらくボーっとしていると すごく寒くなってきて少し震えた。
「部屋戻ろう…。」
景色はもったいないケド寒いから仕方ない。
そして あたしは 部屋へ戻る。
ふとケータイをみる…
「着信0にメールも0…か…」
ちょっと期待していたあたしが バカバカしく思えた。
今日は学校休もう…
そぅ思ってベッドに飛び込み再び眠りについた。